2018年2月3日に広島県広島市TKPガーデンシティで開催された、広島県産業保健研究会研修会において、当協会・代表理事の代表仙波修が講師として登壇し「Good Sleep, Good Job, Good Life!『睡眠は、幸せのバロメーター』~睡眠の可視化により、従業員・組織の睡眠改善を図ろう~」と題した講演を行いました。
超高齢化&超ストレス社会と言われる今日の日本において、心身ともに健康に&幸せに働き続けるために、ストレスチェックの法令義務付け化や、働き方改革をはじめとした健康経営の重要性が叫ばれる中で、メンタルヘルス対策として&従業員のパフォーマンス(プレゼンティーイズム)向上施策として、今、睡眠改善が注目されています。
当講義では、広島県内の事業所に所属する保健師及び看護師約80名に対して、睡眠の可視化(見える化)によってわかってきた、十人十色、一人十色の睡眠の特徴や、従業員の行動変容に向けた「学びの場」の必要性をお話しするとともに、ストレス耐性を高める上で「ポジティブ行動」が重要であることを訴えました。
また、様々な企業・団体で実施した睡眠アンケート分析結果から、企業・職種・職場ごとの違いや特徴を具体的に示し、夜勤や交代制勤務、不規則就業で起きやすいSWD(交代制勤務障害)についても説明。
経済産業省が掲げる「健康経営ガイドブック」で提示されたプレゼンティーイズム(業務パフォーマンス指標)で、睡眠不調が企業に大きな損失を齎すことにも言及し、睡眠改善による企業・団体・組織にとっての4つのメリット
1.健康・睡眠起因のヒューマンエラーによる交通事故や労災事故リスクを軽減するリスクマネジメント対策として
2.ストレス耐性を高め、ポジティブで元気な心を養う、ストレスチェック以降のメンタルヘルス対策として
3.社員のプレゼンティーイズムを改善し、組織や従業員のパフォーマンスを向上する健康経営施策として
4.免疫力や抵抗力を高め、病気になりにくい身体を作るフィジカル面での健康維持・促進対策として
を掲げ、睡眠の大切さや生活習慣の改善ノウハウを理解して貰いました。
最後に、健康経営を進めていく上で、健保組合の活動のみに特化・依存することなく、経営トップが経営戦略の一つとして健康経営に取組み、経営資源を継続的に投資していくことが必要であることも、企業の経営課題として提起しました。